ラベル パーレス の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル パーレス の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2009年4月6日月曜日

第10回パーレス~ストローク~

第10回パーレスの記録です。



  • ストローク


    • 粒立ったストローク





曲に関してはスペイン・イスパについてやりましたが、奏法上の説明として、ストロークの解説をしました。


・ストローク~粒立ち~

マンドリン合奏におけるギターの役割として、リズムを保持するということが主たるものの一つとして挙げられると思います。和声を出すことができる(マンドリンよりも出しやすい)というのも特徴ですが、音楽を形作るという意味ではリズム楽器としてのギターの役割を無視することは出来ません。ギターパートの発する音次第で、オケの印象は大分かわってしまう(~大抵の場合、マイナスの方向に~)のです。

さて、以前のパーレスでつまみについては説明を行ないました。今回はストロークについてです。

実は、クラシックギターを専門に弾く方の中では、ストローク不要論派の方も数多くいらっしゃいます。事実、あまりクラッシクギターのソロ曲の中ではストロークって出てこないんですよね。メロディーの保持という観点から言うと、ストロークをすることはあまり有用ではないかもしれません。ストロークでメロディー的なことができないわけではありませんが、あまり汎用的ではないのですね。


ひとまず、多くの人が抱くストロークに関しての誤解を挙げておきます。

・ストロークは全力で押し付ける!
・音量が全て。(ムキムキストローク)
・適当にやっても、それなりに鳴るからこれでいっか。つまみよりでかいし。


うーん、よく聞く言葉ですね。特に3番目とか。。


個々に対策を挙げる前に、(マンクラ伴奏的に)求められているストロークの要件を挙げておきます。

・音の粒立ちがはっきりしている
・ジャストテンポで


ということです。僕が口を酸っぱくしていつも言っていることですね。では、これらと上記の誤解を並列しつつ述べていきます。


まず、音の粒立ちをはっきりさせること。マンクラのギタパーはこの点において非常にまずいストロークをしています。そもそも「音の粒立ち」とは何かというと、前後の音が明確に分離していることです。例えば、

♪・♪・♪・♪・

という音列があったなら、

!・!・!・!・

という感じで音が聞こえなければならないですし、


♪♪♪・・・♪♪

でも、

!!!・・・!!

という感じで音が聞こえなければならないわけです。(う~ん、微妙なニュアンス。。)つまり、どれだけ音符が細かくなろうと、そのように聴こえなければ音楽的には的を得ていないわけです。作曲者への裏切り行為ってやつですね。


8分音符だけのリズムなら大抵の場合、みんな楽譜に忠実に聴こえるように弾けています。しかし、問題は(速さにもよるけれど)16分音符が入ってきた場合。「16分のシャッフル」とかって言われたりします。

この16分のリズムがちゃんと聴こえない理由。それはショットスピードの遅さが原因です。弦に対するショットスピードが遅いと、1~6弦を弾ききるまでに時間がかかります。実際、ストロークをするときに6弦がなってから1弦が鳴り出すまでに、タイムラグが発生しますよね?そのずれの幅が大きければ大きいほど、「テンポジャスト」で音が飛んでこなくなります。下の図のような現象が起きているわけです。

_____________


1     ♪
2    ♪
3   ♪
4  ♪
5 ♪
6♪
__________→時間

図:ストローク時の音の発生分布(超簡易図)

極端ですが、こういうことになってますよね。しかし、譜面では一瞬の「♪」を弾いているだけなのです。そろそろストロークの難しさを感じてきたことかと思います。つまり楽譜では、

_____________


1♪
2♪
3♪
4♪
5♪
6♪
__________→時間

図:楽譜の要求する音の発生分布(超簡易図)


という音の出し方を要求しているのです。さて、では実際にショットスピードを上げるにはどのようにすればいいのか。ショットスピード、というのはすなわち、「弦を弾き始めてから弾き終わるまでの時間の尺度」です。つまり、弾き始める前からスピードをMaxにする必要はなく、弾き始めた瞬間から弾き終わる瞬間にかけてTopスピードであればいいわけです。下にまとめてみました。


ショットスピードの上げ方(ダウンストローク編)

・とりあえず、右手の力を抜く。(リラックス)
・普通のいつもギターを弾く位置に右手をセット。(ものすごい高いところから打ち下ろす、、、なんてことしません。)
・ストローク時に弦に当てる指を、6弦を弾けるポジションにセット。
・それと同時に少し、手首を上に回転させておく。(ごくわずかに!かつ、動かすのは手首のみ。)
・上腕の筋肉を一瞬振動させ、手首の関節に「いけ!」という信号と熱意を送る。(手首が回り始めます。)
・力を入れた瞬間に、力を抜く。(脱力)
・手首から先の部分が回転していく。
・この間、指先は弦に当たる角度を調節する。(指の付け根より先で調節。)
・指先が1弦を通り過ぎる。
・右手の腕の位置はストローク後も保持したまま。
・完了。


という感じです。アップストロークも方向が変わるだけで、基本的に同じです。重要なのは、ストロークするために手を動かしだした瞬間に、「力を抜く」こと。こうすることによって、疲労しない、ストロークの円運動を邪魔しない、次のアップストロークに備えることができる、という大きな効果が得られます。

感覚的には、「初速をスナップ(手首の回転)で与えた後、重力に任せてスピードにのる。使う力は最小限。」って感じです。連続でストロークをするような場合でも同様です。



以上のことを守ると、ストロークに粒立ちが出てきます。是非意識してみてください。



<おまけ>

もし興味のある人がいれば。

ということで、「カッティングのすすめ」です。

カッティングとは、全弦をミュート(消音)した状態でストロークをすることを言います。カッティングをすると、「チャカチャカチャカチャカ」といった感じの音がでます。狂詩曲スペインにも出てきていますね。


実はこのカッティング、ショットスピードを意識する上で非常にいい練習になります。


4分の4拍子で、1小節に16分を16個並べて、カッティングしてみてください。テンポ100を目標にしてみましょう。速さがあがると腕が回らなくなる人は、脱力が出来ていない可能性が高いです。また、カッティングがうまく鳴らない人は、ショットスピードが遅い可能性大です。上に述べた注意事項を守って、練習してみてくださいね。

不明な点があればパーレスのときにでも気軽に聞いてください。

2009年3月29日日曜日

第9回パーレス~セーハと脱力~

更新が滞ってしまいました。これから3回分の練習記録をまとめて書きます・・・(^^;

さて、第9回パーレスは3月26日に行なわれました。ほとんど曲練習は行なわなかったので、技術面で伝えたことを要旨して記しておきます。




  1. 脱力について


    • セーハをスムーズに行なうために

    • 速いパッセージを弾くときに


  2. 脱力とフォームとの関連性について




1.脱力について

僕は以前から脱力の重要性について言及してきました。今回はその有用性と、具体的な脱力の仕方についてまとめていきます。

・セーハ
狂詩曲スペインには抑えの難しい和音が出てきます。1セーハのEbです。タブ譜的に言うと、








です。これが苦手な人が多いようなので、効率的なセーハの方法について記しておきます。

まず、セーハってどの段階から問題なのでしょう。おそらく、ギターを始めた頃のFコードのセーハが印象に残っている人が多いのではないでしょうか。セーハが出来ないと、弾き語りもののアコースティックギターなどは使い物になりませんよね。俗に言う、「第1関門」というやつです。この段階のセーハって、力で抑え込もうとする人が多い。ぐっと力いっぱい左手を握って、何とかセーハした弦の音が出るといった感じです。でも、僕たちが問題とするセーハはその段階ではありません。よりスムーズな運指をする上で、セーハをどのように取り入れればいいか、という観点からセーハの方法を考えていきます。

セーハをするとき、「力いっぱい握る」というのは初期段階です。ある程度慣れてくれば、それほど力を入れなくてもセーハの音が鳴るようになっていると思います。なぜ、力を入れなくてもセーハがなるのでしょうか。

力を抜く、つまり脱力すると、腕がだら~んとなります。(完全に脱力すると、指板から手が落ちてしまいます。それは極端過ぎます。)ちょうど、落ちそうな手が指板にぶら下がっている感覚です。そこで、自分の腕の重さを感じることができると思います。重いですよね?ほうっておくと下に落ちていってしまいそうですよね。実は、その「腕の重み」がセーハにとって重要な要素です。

腕の重さを利用して、弦を押さえるのです。そのために、指板は垂直よりも少し上に傾ける必要があります。「正しいフォームでギターを構えるとき、指板は若干上を向いている。」といわれたことのある人もいるかと思います。裏を返せば、腕の重さを利用するために、若干指板を傾けて構える必要があるのです。

さて、腕の重みを使って押さえる時は、脱力をしなければならないと書きました。タイトルの通り、今僕が述べているのは「スムーズなセーハ」の仕方です。なぜ脱力をするとスムーズなセーハが出来るといえるのか。「次の音はセーハだ!」と思ったとき、左手はセーハすべきフレットを目指して移動することになります。移動時には力を抜いておいて、移動中にセーハをする形を作っておきます。フレットに触れる瞬間も指に力を入れるのではなく、腕の重さで押さえる。すると、セーハの形はすでにできているので、添えるだけでセーハができるのです。また、セーハがたくさんでてくるような調性でも、左手の疲労が最小限に抑えられます。いいこと尽くしです。


・速いパッセージを弾くときに

スピードのあるパッセージを弾くときにも、脱力は有効です。この場合、左手・右手の2側面から脱力について説明する必要がありますね。
まずは、セーハとの関連から、左手の脱力について再びまとめます。

速いパッセージだと、左手がついていかない!という人は多いと思います。4分音符=100に16分のCメジャースケール(ドレミファソラシドレミファ・・・)を入れるのも厳しいという人もいるのではないでしょうか。おそらく、その原因として左手の脱力が挙げられると思います。

左手に余計な力が入っていると、妙に左手がバタバタとした運指になってしまいます。どうでしょうか、自分の左手の各指はバタバタしていませんか?もう少し具体的に言うと、ある指が押さえている時に、他の指が指板から遠く離れてしまっていないか、ということです。こうなると、次に押さえるべき指が指板から離れてしまっているので、次の音の準備が遅れてしまいます。

なぜ余計な力が入っていると他の指が指板から離れてしまうのか。これを理解するために、簡単な実験をします。目の前に机、もしくはそれに準ずる台を用意してください。その台の上に左手の手のひらを乗せて、左手の人差し指でぐっ!と台を押してやります。するとどうでしょう。左手の他の指は、台から離れますよね?力を入れれば入れるほど、他の指は離れていきます。これと同じことがギターの指板上でも起こっているのです。結果的に、速いパッセージに対応できなくなってしまいます。

つまり、左手の指がバタバタしてスムーズな運指ができていない、という人は脱力することを意識してみてください。




右手の脱力は長くなりそうなのでまた後日(^^;




2.脱力とフォームの関連性

さて、脱力について大まかに説明をしました。指板の向きとの関連でフォームの話も少ししました。では、フォームと脱力にはどんな関連性があるのか。

一般的に、力の入ったフォームは好ましくない、といわれています。最低限、ギターを弾くためだけの筋肉を動かすように意識すべきなのです。そして、左手だけに限らず全身のあらゆる筋肉について、極力無駄な力をいれないようにすること。これがまず、理想的なフォームへの第一歩だと思います。

フォームがよくなることに関するメリットは計り知れません。根拠付けて説明することは避けますが、音色のコントロール、拍感のコントロール、速いパッセージへの対応、自然な呼吸などなど、よいフォームになれば自分のつくることのできる演奏の幅が広がり、より色々な表現ができるようになります。最近のパーレスでは頻繁に個々のフォームについて見直すことを行なっています。もし自分のフォームについてよくない部分があると思ったら、まずは相談してくださいね。

2009年3月18日水曜日

第8回パーレス~レベルアップすればケアル×5~

またまた更新が遅れました。はい、そうです。悪い傾向です。

第8回パーレスは、いつもどおり火曜日でした。まとめていきます。



  1. アルアイレ云々~パート2

  2. つまみはどうするか





1.アルアイレ云々

前回に引き続き、アルアイレの基本を振り返りました。今回も、2人という少人数につき、じっくり話しながら進めていきました。

さて、前回口が酸っぱくなるほど強調した、「弦を押し込む」こと。そして、それによって「ギターの表面版の垂直方向の音成分を増やす」こと。これを、復習しました。

前回出てくれたパート員(1人)にアルアイレしてもらったところ、かなり音が改善されてきました。もしかしたら、今までがちゃんとしたアルアイレじゃなかったものが、急に本来のアルアイレになったのかもしれません。自覚せずとも、確実に変化が見られました。いい傾向です。

しかし、物足りない点があるのも事実。音がやはりまだ小さいんですね。ノイズは最小限に抑えられているものの、音量が小さい。となると、大きな音を要求されたときにまだ辛いんですね。だから、もっと大きな音を出せる工夫をしなければなりません。とはいえ、ここからはそんなに難しくはないんです。大きな音を出すためには、自分が今出せる最大の音量を出すために、ある程度強めに(しかし、力まずに)アルアイレを行ないます。強めにって言うのは、要するにもうちょっと弦を深く押し込んでみるってことです。

おそらく、アルアイレで大きな音を出そうとすると、爪のノイズが大きくなりがちだと思います。

試しに、ギターを使ってその理由を探ってみます。通常通り構え、弦を強く押し込んだ状態で、指を静止させてください。このとき、指は弦に触れたままです。そして、ノイズが極力鳴らないように弾きます(弦から指を離す)。次はもっと深く弦を押し込んでみます。そして、ノイズを抑えるように上手く弾きます(弦から指を離す)。すると、深く押し込んだときのほうが、弦の反発力が強いので、コントロールが難しくなります。そしてまた、弦が早く動こう(元の位置に戻ろう)とするため、どうも自分自身の指も早く動かそうとしてしまいがちです。するとどうなるか。弦をあたかも元の位置に引っ張り戻すかのような行動をしてしまうのです。「引っ張る」とは要するに、弦を押し付けて弾く、というよりは、上に引っ張って離す、ような弾き方です。細くて、「カシャ」「カスっ」って感じの音になってしまいます。

大きな音でもきれいに出すためには、小さい音を出すときと同じ要領で弾けば基本的に全く問題ありません。
大きな音だからといって特別異なった弾き方をするのではなく、前回教えた基本に基づいているということが重要です。なので、音を大きく出したい人は、

「大きな音で弾こうとしてみる」→「汚い音が出る」→「もうすこし音量を落として、きれいに弾けるようにしてみる。」→「汚い音が出る」→・・・

これでそのうち、きれいな音が出るところの音量がわかれば、それが自分の現段階での最大音量ということになります。(汚い音、であるうちは音量があっても実用性に乏しいというのが実情です。)現段階での最大音量がわかったら、それよりも少し大きな音でもきれいな音がでるように、指先の感覚を研ぎ澄ませて練習していってください。もし、先につまったら、僕に聞いてもらえれば、出来る限りアドバイスしていきたいと思います。人によって、その段階によって、問題はまちまちなのです。(大抵は基本を無視している、ということが多いような気はします。)


2.つまみはどうするか

さて、今回はつまみに関しても触れました。・・・おそらく「つまみ」って僕らのクラブでしか使われていない言葉のような気がするので説明しておきます。右手の各指(a,m,i,p)で同時にアルアイレ又はアポヤンドをすることによって、和声を弾くことができますよね。コードでも、なんでも構いませんが。それが僕らの言う「つまみ」です。まぁ、言われてみればつまんでいるような気がしないでもないですね。(僕はあんまり「つまみ」、っていう表現は適切ではないと思いますが。まぁ、慣習なので甘んじて使います。)

つまみはマンドリン合奏におけるギターパートの譜面にはよく出てきます。この方法がもっともオーソドックスな伴奏方法なのでしょう。マンドリン合奏ではギターが和声を弾くことが多いです。となると、ストローク(僕らのクラブでは、「たたき」とも言います。)かつまみかということになります。なので、つまみは非常に重要な奏法になってくるわけです。

ところがこのつまみ、苦手な人が多いようです。そうですね、どういう段階であれ、やはりつまみに難しさを感じる人は多いです。その理由として、

・音量がでない。
・「チャっ」っという感じで、爪のノイズがする。
・とにかくきれいな音がでない。
・どうせギターのつまみなんて聴こえないんでしょ。

という声をよく聞きます。確かに、そうですね。僕もそういう印象が強かったです。ただ今はそういうイメージはもっていません。むしろ、直接音だけ考えれば、ストロークとさほど変わらない音量がでるようになりました。(直接音、についてはいつか話します。)

では、つまみはどのように弾けばいいか。まず、a,m,iとpを分けて考えます。

a,m,i同時に弾く時は、全ての指がアルアイレをすると思います。つまり、基本的にはアルアイレの集合体と考えてもらって構いません。アルアイレの基本(押し込む!垂直方向の振動!ノイズ抑える!)を守ればしっかりと鳴らすことができるはずです。ただ、単音のアルアイレと異なるのは、3本の指が並んで動くということです。バラバラに動かすのではなく、3本一緒に動いているという感覚が大事です。

また、pに関しては少々具合が異なります。なぜなら、アポヤンド・アルアイレの2種類のパターンが考えられるからです。これに関しては後日、という話をしました。


3.爪

アルアイレやつまみの練習をしていると、その段階でどうしてもノイズが出てきます。そして自分の爪が気になるものです。これに関しては、ある程度守ってもらいたい方法がありますが、理想的な形状は人によって異なるので、一概にアドバイスすることはできない、というのが実際のところです。

ひとまず、「爪の角を落とす」ということは最低限守りましょう。爪の長さや削り具合に関しては、あまり細かいことを指示するつもりはありません。



以上です。

予断ですが、パーレス中にこんな話がでました。
「こうなりたいという目標や具体的なイメージがあると、少しずつ続けていけば今までできなかったことができるようになる瞬間がある。前の日までの練習ではできなくても、イメージを持ち続ければ、気づいたらできるようになっていることが、実際によく起こる。まるでゲームで経験値をもらっていくのと一緒で、経験値をもらっている段階では別に強くなっていかないんだけど、レベルアップすると今まで2回攻撃しなければ倒せなかった敵が一撃で倒せるようになったり、今まで4回しか使えなかったケアルが5回できるようになるってことが起こる。ちょっと無理やりだけど、ギターも一緒だと思うんだよね。」

若干、話が反れた感がありますが、確かによくある話だと思います。アルアイレやらつまみやら、今は難しく感じることも多いと思いますが、練習しさえすれば必ず上手くなっていきます!実感はなくても、経験値はたまっているのかもしれません。

2009年3月12日木曜日

第7回パーレス~アルアイレ云々~

今日はパーレスでした。なんと、参加者1人!ということで、急遽ホームレッスン形式でのパーレスとしました。



  • 大きな音で弾くために


    1. まずは手の角度

    2. アルアイレのコツ




人の集まらないさむーいさむーい練習場。集まったパート員、1人。(お疲れ様です。)
とまぁ、何もしないわけにはいかない。けれど普通に棒たたきながら曲なぞっていけじゃ味気ないよね。と話していたところ、一つの質問が。

「大きな音で弾くためにはどうしたらいいですか?」

先日のアンサンブル練習で、ギタパーが一人だったため、自分の音量が小さく、アンサンブルのバランスを保てていないと感じたとのことです。(他のパートは人がそれなりに集まっていたので、バランスが悪かったのです。ごめんなさい。)
確かに、あまり方法論を話していませんでした。というわけで、今日の練習はギターの機能面から詳しく説明することにしました。



・大きな音で弾くために

クラシックギターで大きな音を出すためにはどうしたらいいのでしょうか。というよりも、まず、大きな音ってなんですか?

デシベル値が大きいとかインピーダンスが~~~、とか、そういうことではありません。より明確な表現をするならば、「客席に届く音」ではないでしょうか。

「客席に届く」
=「遠達性のある音」
≒「大きい音」

だと思います。クラシックギター、もしくは弦楽器を弾いている人なら直感的に感じている事実ではないでしょうか。多くの場合、大きい音を出すとノイズが混ざってしまうと思われがちですが、それは間違いです。遠達性のある音は、爪のノイズとは無縁です。逆に言えば、ノイズが起こった時点で遠達性は失われているのです。

ノイズが起こると、指から弦に与えられる力学的エネルギーがノイズという無駄な振動に移ってしまいます。エネルギーが系の中で保存されるとするならば、全てのエネルギーがギター本来の理想的な音の振動を出すために使われていなければなりません。要するに、「ノイズは無駄」ってことですね。

さて、ではどのようにして遠達性のある音を出すか。これについて解説していきます。


1.まずは手の角度

手の角度、といってもどこの角度か。今日注意したのは、右手の「手首」の角度です。

ギターパート員は、人によって様々なフォームをしています。右手の手首一つとってもかなり違います。僕の観察した特徴としては、以下のような人がいます。


右手の手首が
・不必要に寝ている。表面版に近づきすぎている。
・突っ張っている。少し手首を上に上げだすような感じで弾いている。


これらの矯正はすごく大変なのです。理想的なフォームの必要条件として、

・弦を弾いていないとき、力を抜いていること
・弦を弾くときも、手首に力が入っていないこと
・不必要に手の甲を動かさないこと

が挙げられます。弦を弾いていないとき、みなさんの手首はどうなっていますか。どういう方向を向いていますか。ギターを置いて確認してみてください。正常な手首であれば、手首が曲がることなく、手の甲は腕に対して真っ直ぐ位置しますよね。それが自然です。

ギターを弾くときも、それと同様に自然な状態であることが重要です。これもエネルギーで説明できます。弦に触れるのは指先ですね。そこに効率的にエネルギーをかけることが必要です。手首が曲がっている状態では、手首にモーメントがかかってしまいます。すると、それに反抗する力が指先及び腕に生じるのです。すると、弦のコントロールに注力すべき指先の神経及びエネルギーが手首に集まってしまいます。要するに、手首に負荷がかかるということです。

「力を抜いた自然体で演奏する」ことが基本なんです。
今までの習慣でフォームが崩れていると、それがその人の自然体になってしまっている可能性があります。そういう人に「自然体で演奏して!」といっても、いいフォームにならない可能性が大いにあります。そういうときは第3者に自分のフォームを見てもらうのが一番です。
このことは暗に、習慣化したフォームの修正の難しさを示しています。(これはギター演奏だけに限った話ではないと思います。)


2.アルアイレのコツ

ここでは、多くの人が悩んでいるであろう、アルアイレでの遠達性のある音の出し方について説明します。1.のフォーム修正の話が完了していなければこれの遂行は難しいかもしれません。なので、フォームが安定していないと思うのであれば、このアルアイレの奏法について先を急ぐのは得策ではありません。まずはフォームの安定に集中してください。その理由は後述します。

さて、アルアイレでの発音。なかなか大きな音がでない人が多いように感じています。なぜか?それはやはりアポヤンドと比較して、どうも力が上手く伝わらない、といったような印象を受けているからではないでしょうか。

では、まずアポヤンドはなぜアルアイレよりも比較的大きな音が出るのかということに関して述べていきます。アポヤンドは、隣の弦に押し付けるように弾きます。すると、弦をぐっと押し込んで、それから弦を離す(弾く)。これが基本動作になります。弾いた後、指は隣の弦によりかかるように弾きます。逆に言えば、隣の弦に寄りかかるように弾くためには、ある程度弦を押し込んで弾く必要があります。浅すぎるタッチだと、弾いた後に上手く寄りかかることができませんよね。

それでは、今課題であるアルアイレではどのように弾いているのか。
「隣の弦に寄りかかってはいけないから、あまり深いタッチは出来ないな」という風に考えて、浅く弦にタッチし、そして空気中に指を逃がすために、表面版から見て垂直上方向に指を「出す」という意識で弾いている人が多いのではないでしょうか。するとどうでしょう。非常に薄くて、弱弱しい擦れた音がします。


両者の違いは何でしょうか。奏法上、隣の弦によりかかる、もしくは寄りかからないといった明確な違い以外に、もう一つ見捨てられがちな相違があります。


それは、「弦を押し込むか、押し込まないか」です。そうです。これこそ、アルアイレのコツなのです。・・・とは言え混乱する人も多いでしょう。アルアイレで弦を押し込んでしまっては、隣の弦に指がぶつかってしまうではないか!と怒る人もいるかもしれません。いやいや、結論から言うとそんなことはありません。ちゃんと、空気中に指を逃がして、アルアイレで弾くことができます。


そのために、、、正確なフォームで弾く必要があります。そしてここには、なかなか文章では伝えにくいニュアンスがあるのです。

とにかく、これだけはアドバイスとして残しておきます。
「弦を押し込むこと」です。

おそらく、いくつか問題点が挙がってくるでしょう。そう、ノイズです。あとは発音のタイミングが遅れるとか。右手がフラフラ動いてしまうとか。

_________________________


とまぁ説明はこれくらいにします。これ以上文面で表現するのは(僕の文章力では)難しいです。知りたい人は直接聞いてくださいね。もしくはコメント欄でどうぞ。

2009年3月9日月曜日

第6回パーレスと学オケ

更新が遅れました。(良くない傾向です。)
今回は第6回パーレスと学オケをまとめて更新します。


  • 第6回パーレス


    1. 音取り


  • 学オケ


    1. 英雄葬送曲

    2. メリアの平原にて

    3. 静けき夜




・第6回パーレス

この日は、英雄葬送曲の音取りをしました。実際、それだけで終わってしまいました。譜面上の音を確認し、一度通して弾き、次に頭から復習していくという感じです。僕も準備不足で、あまり充実したパーレスを作ることができませんでした。パート員に申し訳ないです。
このパーレスで、英雄葬送曲の譜面が読みづらく、とても弾ける状態ではないということが確定したので、この日の夜のうちに総譜を写譜しました。全パートのパート譜が読みやすい状態で作成することができたので、後日配布します。

・3月7日学オケ

この日は1.英雄葬送曲、2.メリアの平原にて、3.静けき夜の3曲をやりました。1部ですね。順を追って振り返っていきます。

1.英雄葬送曲

初オケでした。とりあえず、全パートの音確認です。Maestosoの32分音符や、中間部・終結部に出てくる10連符・9連符はしっかり弾いていきたいところです。
あとは、個別の単語の意味を伝えました。英雄葬送曲は音楽用語ではあまり出てこないイタリア語がたくさんでてきます。手元にメモがあるものだけ、下に列挙します。


<<英雄葬送曲に出てくる単語>>




"Ai Valoroni caduti di Tobruk"
直訳:トブルクの勇猛な戦死者たちへ

maestoso
【agg.】威厳に満ちた, 堂々とした, 荘厳な, 厳めしい; [音]マエストーソ
◆maestosamente【avv.】威風堂々と, 厳めしく

caduto →cadutato
【s.m.】死者, 戦死者
【agg.】落ちた, 倒れた

espressivo
【agg.】表情に富む, 生々した, 意味ありげな; 表情たっぷりの, 表現の, 表現力のある; [音]表情を込めて, 表情豊かに
◆espressivamente【avv.】表現豊かに, 意味ありげに

dolore →con dolore
【s.m.】1】(身体・精神的)苦しみ; (身体的)苦痛, 傷み; [医]疼痛{とうつう} 2】(精神的)嘆き, 悲しみ, 苦悩, 懊悩{おうのう};
痛恨, 悔恨{かいこん}; 悩みのもと, 頭痛の種 【Dim. doloretto, dolorino, doloruccio, doloruzzo; Pegg. doloraccio.】

leggeiro 軽快に
「軽い」「身軽な」「軽率な」というような意味がありますが、 音楽用語としては「軽快に」というニュアンスになります。

precipitando
【s.m.】[inv.][音] 1】著しく加速度的に; 咳き込んで 2】著しく加速的に奏する楽節


tutta forza 全力で
forza
【s.f.】1】(人・動物の)体力 2】(精神的な)強さ, 精神力, 能力; 力(行動・言葉の)力, 魅力; 効能(法律・議論の)効能, 効力; (抽象的に)勢い, 強さ
3】(酒・薬剤の)強度, 濃度; (光・色・音の)強さ 4】暴力, 腕ずく, 力 5】[pl.]軍隊; (集団・組織の)力 6】[物]力; [印](forza di corpo)活字の大きさ


bravura
【s.f.】1】上手さ, 巧さ, 上手, 器用; 熟達, 巧妙 Sin. abilita`. 2】勇敢, 勇猛, 豪胆
deciso
【p.p./agg.】[decidere]果断な, 決断力のある, 実行力のある; きっぱりとした, 決然とした, 断固とした; [音]決然と, はっきりと Contr..
◆decisamente【avv.】きっぱりと, 断固として, 決定的に, 決然として; 疑いの余地なく, 全く; 勿論, 確かに
con bravura deciso
(勇敢に、決然と)

appoggiare →appoggiardo?
【v.t.】1】支える, もたせかける, 寄せかける; 休める; 支柱を施す 2】支持する, 援助する
【v.i.】[avere](suに)支えられる, (suの上に)立っている, 立つ; [fig.](suに)基く, 基礎を置く, 拠る
◆appoggiarsi【v.rif.】1】もたれかかる, 寄りかかる; [fig.](人aに)頼る, もたれる 2】[fig.]基く, 基礎を置く, 拠る

doloroso
【agg.】苦しい, 痛い; 悲しませる, 悲しい, 苦しんでいる, 苦悩している; [音]悲しい
◆dolorosamente【avv.】痛く, 苦しく, 苦しそうに, 痛ましく
riprendere →riprendando 再開
【v.t.】1】再び取る 2】引き取る, 取り戻す 3】回復する 4】再開する, (中断した仕事を)また続ける; [単独用法]再び話し始める 5】(病気が)再び襲う
6】奪回する, 再び占領する 7】諭す, 叱責する, 間違いを指摘する 8】撮影する 9】再演する 10】[服]寸法を詰める
【v.i.】[avere] 1】(a+infすることを)再び始める, 再開する 2】(元気を)取り戻す, 回復する, よみがえる
◆riprendersi【v.i.pron.】1】回復する, 立ち直る, 器を取り戻す 2】訂正する

animare →animando 生き生きと
【v.t.】1】生気を与える, 活気を与える, 生命を与える, 生かす 2】(表情を)輝かせる, 生き生きとさせる
3】息づかせる, 刺激を与える; (人を)動かす, 駆り立てる; (交流を)振興する, 促進する
◆animarsi【v.rif.】生気を帯びる, 活気付く, 華やぐ

senza ※senza cresc.はクレッシェンドしない!
([古]sanza)【prep.】[次に人称代名詞・指示代名詞が来る場合はdiを伴う]なしに
【cong.】(senza che+接続法動詞)することなしに

rinforzando
【agg.】[音](或る音・楽句に力を入れて奏する)勢いをつける



stringere →stringendo
([古・文]istringere, strignere)【v.t.】1】締めつける, 締める, きつくする, くくる, 縛る, 圧縮する, 絞る, 引き締める, 閉じる 2】握り締める, 抱きしめる 3】(狭い所・苦境に)追いつめる
4】(条約を)結ぶ, 締結する, 取り決める 5】小さくする, 縮める, (議論を)纏める, 結論を出す 6】[古](a+inf.するように)強いる, 余儀なくさせる Sin.
【v.i.】[avere] 1】(時間が)迫る, 切迫する 2】纏める
◆stringersi【v.rif.】(間隔を)狭くする, 狭める; 身を摺り寄せる, 近づく, (席を)詰める
◆stringersi【v.i.pron.】(織物・服地の目が)つまる, 狭まる; (出来事が心に)迫る, 肉薄する

allargando
【ger./agg.】[音]段々ゆっくりと(音を強く), 次第に幅広く

in calmando
なだめるように

grandioso
【agg.】1】雄大な, 壮大な, 壮麗な, 堂々とした, 立派な, 威厳のある, 荘重な, 豪奢な, 盛大な; 壮大に[音]壮大に, 荘重に
2】気取った, 偉そうな, 仰々しい, もったいぶった 3】見栄っ張りな, 虚栄の
◆grandiosamente【avv.】雄大に, 荘厳に, 気取って, 偉そうに, 大袈裟に, 勿体振って

solenne
【agg.】1】厳粛な, 荘重な; 荘厳な, 神々しい; 礼式に適った, 盛式の; 盛大な, 華々しい; [詩]祝祭日の Sin.,
2】すごい, ひどい, 法外な, 恐るべき, 激しい, 決定的な; 儀式張った, 勿体ぶった, ものものしい
◆solennemente【avv.】荘厳に, 荘重に, 厳粛に; [音]荘厳に

sostenuto
【agg.】1】支えられた, 持ち堪えた, 変わらない; (価格・証券取引が)堅調な; [音]音を保持する, 緩やかな
2】打ち解けない, よそよそしい, 堅苦しい; 威厳のある, 横柄な; 格調の高い

largo
【agg.】[pl.m.-ghi; pl.f.-ghe]広い, 大きい; 充分な; 自由な, 寛大な Contr.
【s.m.】広大; (広場では言えないほどの大きさの)広小路, 空地; [文]開口音の; [音]広大にかつ緩く; ラルゴの楽章
◆largamente【avv.】広く, 広範囲に; 十分に; 長々しく, 長々と





英雄葬送曲録音





2.メリア

メリアは細かいアクセント、及び1stとDOLAのメロディーの音量バランスなどを見ました。主にたたきによる確認です。
原典版に早く慣れましょう。

3.静けき夜

静けき夜は1回とおしただけで終わってしまいました。今週末のオケで作っていく感じになります。

2009年3月5日木曜日

第5回パーレス~譜面改訂~

更新が遅れました。第5回パーレスの内容を更新します。


第5回パーレス


  1. メリアの平原にて


    • 原典版での奏法

    • 運指指定について


  2. 狂詩曲スペイン


    • 音の長さに関して(旋律か、伴奏か)


  3. ボヘミア奇想曲


    • 場面ごとの弾き分け(展開を意識する)





1.メリアの平原にて

まず、先日もお伝えしたとおり、原典版に譜面が改訂されました。これに伴って、みなさんに配る譜面には僕が指定した奏法及び運指が指定されています。詳細は原典版の譜面を見てください。

奏法、特にストローク又はつまみの判断については、かなり考慮を重ねたつもりです。本番での100人編成の音量バランスを考えると、なるべく大きな音が欲しいというのが正直なところですが、オケの音色として欲しいのは「つまみ」の音色だったりします。ストロークは瞬間的な音量が得られ、鋭いアタック音が得られることが特徴です。なので、パーカッションなどによってオケ全体に音圧が加わっているところには、ストロークを用いるようにしています。逆に、つまみについては、ギター特有の伸びやかな音色を聴かせたいところに対応させてあります。ある程度納得できる形で記譜できたので、後は指定された奏法を元に演奏してもらいたいと思います。


また、運指に関しては、2通りの意味があります。

・音質及び音色を加味した運指
・弾きづらい音形について、極力弾きやすい運指を示した、アドバイス的なもの

楽譜を見ればその意図がわかると思います。単純なところでいえば、スタッカートについては極力開放弦を使わないような運指をとっています(もちろん、あらゆる曲の全てのスタッカートに開放弦を用いてはならない!ということではありません)。また、低フレットよりも、7フレット辺りのまろやかな情緒的な音を意識して指定した運指も存在します。なるべくこれらの運指の通り弾いてもらいたいと思います。


2.狂詩曲スペイン

スペインに関しては、合宿の復習を続けつつ、曲を色づけするためのいくつかの要素について説明していきました。特に音の長さについては頻繁に注意を出したのでまとめておきます。

まず、7小節目からの音形。スタッカートは付いていません。しかし、これをレガートに弾くのは絶対にやめてください。重くなります。そんなのスペインじゃありません。きっと聴きにきたお客さんは、この小節一つとってもがっかりしてしまいます。それくらい、音の長さ、そして重さに気を使って欲しいです。

「旋律か伴奏か」という問いを冒頭に書きました。どちらにも判別できず、双方の要因を含んでいるような場合もあるという話は以前にもしました。やはりまだ、ギタパー全体ではそれを自然と感じるには至っていないようです。

では、冒頭部は音を短めにするとして、他の部分はというと、比較的一緒です。要するにほとんど短め軽めの発想でオッケーです。

ただし、旋律の部分では異なります。297~のフレーズは大きなスラーとともに表情をつけて、伸びやかに歌うように指示を出しました(以前にも出しましたね)。少しもたってしまうくらい(遅くなっちゃだめだけど)、おおらかに歌うようにしてください。ギターはこれくらい大げさにやらないと、うまくいきません。慣れが必要です。次第に自然なスラー感が出てくるはずです。

旋律のようにみえて、レガートに弾かないところもあります。「L」の415~のフレーズなどです。ひっかけ問題のようですが、ここはわりと歯切れよくノンレガートで弾きましょう。金管楽器になったつもりで、音の出る瞬間のスピードを上げてください。ショットを速く!です。客席の一番奥まで飛ばしましょう。ギタパー的山場です。




3.ボヘミア奇想曲

部分的に練習を行ないました。これは場面転換となる特徴的な部分をみんなに意識してもらいたかったからです。

まず⑨の部分。ドラの信号のあと、ギターが応答する場面です。管楽器から引き継がれてきたソロのフレーズが、ギターによって模倣されます。2回の模倣を経た後、Andante molto Sostenutoへと展開していきます。オケ全体が当該フレーズを模倣します。そのフレーズが元となって、度々繰り返しをしつつ、緊迫感が増していきます。
要するに、場面の転換部、というわけです。

ここは「大人っぽく弾いて」という指示を出しました。ちょっと渋く、テヌートをしつこい感じでべったり弾いてしまって構いません。息をふかーく吸い込み、そしてふぁーっと吐き出す感じで。ギタパーの呼吸を見せましょう。

221~のpiu vivoは、開始したフリスカ部分の期待感を煽るような元気さが欲しいです。でも、結構早くて押さえづらい譜形なので、頑張って練習しましょう。

277~のpiu vivoは和音をストロークしましょう。「ザンッ!」っと衝撃波(衝撃面というイメージのほうが近いですね)を出す感じです。勢いつけていきましょう。走っちゃだめですけどね。

「15」~のドリンとの掛け合いは、ちょっとふざけた感じに弾きましょう。sul ponticelloで弾くことも考えましたが、とりあえず普通に弾いてください。無邪気に2拍子とかはさんじゃう感じが遊びっぽいですね。ただこの息抜きが無ければ、この曲全体で体力がもちません。この曲を弾くときに大事なのは、「奇想曲」っぽさを出すことだと思います。ドンチャンやって終わりじゃだめですし、ラッサンの静けさで終わっても面白くありません。よくわからないけど、色んなものがごっちゃ混ぜになってる感じが必要なんです。だからこそ、この「15」は重要です。

「19」~の裏拍のフレーズ。これは出すしかありません。譜面上ではmf指定ですが、オケ全体でmfで聴こえればいい訳です。ということは、ギタパーが、ギタパー的mfで出してはいけません。(いつもの)5割増しで弾いてください。

Allegro Vivaceからはストロークにする予定です。ちょっと押さえがややこしくなるので、また改めて指示を出すことにしました。というわけで、次回練習で伝えます。


以上です!あと8時間後にはパーレスです(^^;
まぁ、間に合ったのでよしとします。今日のパーレスはとうとう英雄葬送曲に入ります。

2009年2月26日木曜日

第4回パーレス及び合宿総括

更新が滞ってしまいました。事後報告となってしまいましたが、2月21日から2月25日にかけて合宿をしてきました。前回分のパーレスを含め、この1週間の練習についてまとめておきます。今回はそれぞれの曲についてより掘り下げて、説明をしていきます。



  1. メリアの平原にて
  2. 狂詩曲スペイン
  3. ボヘミア奇想曲



1.メリアの平原にて

まず、この曲に関して、マネンテの原典版を使うことが決定しました。これまで使っていた中野二郎さん編曲のものとは別の譜面になりますので、注意してください。

この曲は全パートがDの音を伸ばすところから始まります。最初のDはfで。2回目もfで。そして、3回目のAでffを出すように指示が出ました。これについて、1,2回目がともに1オクターブ分のDしかないのに対し、3回目のAの音では3オクターブ分の幅が出ることに起因しているという説明が指揮者の先生からありました。編曲版ではすべてffで弾くように指示されていますね。訂正しておきましょう。

23小節目のようなパターンでは、直前に少しブレスが入ります。in tempoよりもやや遅れる感じです。これは、「来ることが予想される音を一瞬ずらして弾くことによって、より観客の快感を増す方法」だと僕は考えています。ただし、オケ全体の息があっていない場合、バラバラの発音になってしまい、逆効果となります。ここは全員でしっかり合わせていきたいところです。

また、あまりブレスを深くしすぎると、若干くどい表現になってしまう可能性があります。注意しましょう。

45小節目からの二分音符の連続Bの音については、その後のG#に向かってcresc.気味に弾くように指示がでました。

51,52小節目のDの2分、Dの4分音符のパターンでは、2部音符のDで音をdecresc.するように弾いてください。力を抜く感じです。

59小節目からのクロマティックスケールについてもcresc.気味に弾いてください。

次に、71小節目から。1stと2ndによって主題が歌われます。ここは以前、スタッカートについて説明しました。そのときここの伴奏も同様に行なうように指示を出しましたが、変更になります(原典版への回帰です)。2部音符分伸ばすような感じで、レガートに弾いてください。また、クイックアルペジオ(音を少しばらす)の指示も出ました。これによって、Dola、2ndと同様の雰囲気を出しましょう。個人的には中野編の伴奏(stacc. stacc. legato)のほうが好きですが。。個人の好みですね。

87小節目からは、短調感を出しましょう。短絡的に言えば若干音量を落とす感じです。

133小節目のAndante Sostenuteからは楽譜の指示(編曲版:♪=120)よりもかなり遅くなります。冒頭のBの和音は前のフレーズの終わりとして収める感じではなく、Andante Sostenuteからの展開を期待させるような開放感を持って弾きます。

192小節目から。DolaとCelloにより別の主題が提示されます。ここから「A」らしいです。編曲版にはその記号はありません。書き足しましょう。
なお、ここからのギターの伴奏系が原典とはかなり異なるようです。後日措置をします。

277小節目から。ここで2つの主題が同時に歌い上げられます。伴奏も例によって2分音符分くらい伸ばしていきます。


ひとまず、以上のような指示がでました。後日パーレスでも確認していきます。後日、原典版の譜面を配布するので、注意事項を確認してください。



2.狂詩曲スペイン

まず、譜面訂正があります。415小節目を消去してください。原曲にない小節が加わっていました。パート員のみなさん失礼しました。

この曲に関してはオケであまり注意事項が出ませんでした。確認程度、という感じです。合宿では速度を下げて、細かい音を意識する練習を行ないました。以下で録音が聴けます。

20090222practice-spain






以前に述べたように、この曲では他のパートとのリズムの交錯が多いです。オケに参加しながら、他パートの音をより一層注意深く観察してみましょう。

ただしこの速さに慣れてしまうと、逆に重い表現になりがちです。あくまでも確認のためと割り切って、録音を聴いてください。



3.ボヘミア奇想曲

この曲に関しても、全体を音確認するだけで終わってしまいました。説明は次回以降に回します。

2009年2月18日水曜日

第3回パーレス~初オケ録音について考えてみる~

更新が遅れました。2月17日火曜日分のパーレス記録です。今回のパーレスでは、以下のようなことをやりました。


  1. 初オケを踏まえて譜面を見直す


    • メリアの平原にて

    • 狂詩曲スペイン


  2. ボヘミア奇想曲の概観




1.初オケを踏まえて

前回の投稿でアップしたように、2月14日に初オケがありました。録音も載せてあるので、聞いていない方はまずそちらから見てください。

初オケではスペインとメリアをやりました。ここで、これら2曲の初オケに関して反省を行いました。

・メリアの平原にて
この曲に関しては、どのパートもある程度弾けていました。ギタパーに対して出た指示は、以下のようなものです。


  • ストロークをするか否かの統一

  • 八分の下降音形、上昇音形で走らないこと

  • メロディーをかき消さない(メロディーを聴く)



まず、ストロークに関して。これはパーレスで統一が図れていなかったこと、また僕が未だストロークするか否かを判断できていない箇所があるということが要因です。後者に関しては僕の準備不足と言えます。申し訳ないです。
僕は個人的に、マンドリンオーケストラにおいてギターがストロークをするかどうかの判断は、ある程度オケ全体の音量が把握できてから行いたいという希望があります。先日のオケでは各パート5人程度なのに対し、ギターは10人ほど参加していたので、適切なバランスを図ることが難しく感じました。
音量の面以外からいえば、メリアに関しては理想的にはあまりストロークを使いたくありません。ストロークという技法は、ギターの出す音の中でも制御のしづらいものであり、理想的な音色へのコントロールが行いにくいと考えているからです。ただし、パーカッションなどが入ってきた場合、ストロークを行わずに和声を弾くと、ほとんどギターの音はホールに響くことはありません。だからこそ、本番を想定してストロークするかどうかの判断が必要になると思っています。
マンドリン属がアポヤンドで比較的高速なトレモロを入れたときには、ピッキングが荒くなりがちになるので、そのときはギターがストロークを使ってもオケ全体としては均整の取れた響きを出すときがあります。今後、考察を重ねた上でギタパーのみんなには指示を出したいと思います。


次に、八分音符の上昇下降のフレーズについて。これは先週のパーレスでも言ったとおり、走りやすいフレーズです。結局オケでも、テンポを速めるきっかけになってしまいました。音楽的に前に行くことは構いませんが、前がかりになってテンポを失うことはよくありません。
中でも、スタッカートのついたフレーズ(35~37小節のようなフレーズ)については若干前に行き過ぎていたように感じました。


また、メロディーとの音量バランスについても指摘がありました。しかしこれについてはストロークの項でも述べたとおり、本番と同等のバランスを有さなかった先日のオケで調整しても仕方がないでしょう。今できるのは、メロディーがある中で、どの程度ギターの音の粒を聴こえさせればいいのかということを、意識しながら弾くということだと思います。メロディーだけが聴こえるよりも、ギターと共に聴こえることで、より一層メロディーが引き立つことがよくあります。どうやったらメロディーを心地よく乗せてあげることができるか。自分が客席にいたら、どんな響きが最も効果的な伴奏であると感じるだろうか。そういう客観的な視点をもつことが、「伴奏」楽器としてのギターの基本です。





なお、上の項目に乗せていませんが、僕からも気になったことを一点だけ加筆しておきます。それは、「アクセント」についてです。

先週のパーレスで少し触れたように、アクセントは基本的にp(親指)のアポヤンドで弾くように指示を出しました。それがまだまだ浸透していないように思います。オケで気がついた人も多いと思いますが、アクセントのフレーズは基本的にチェロとユニゾンです。チェロは当然ピックでアポヤンドをしてアクセントを弾きます。なので、それなりのテンションをもった音を出さなければ、チェロの低音にかき消されてしまいます。逆に正確にpのアポヤンドが行われていれば、オケ全体の低音を補強することができます。オケ全体で見たときに、ギターの低音弦をpでアポヤンドした音は、極めて重要であるということを改めて認識しておいてください。

ただ、この日のパーレスでもpのアポヤンドによるアクセントの弾き方は詳しく解説できませんでした。また、次回以降ということになります。



・狂詩曲スペイン

スペインについては、前回音源をあげたので聴いていない人は聴いておいてください。率直な感想をいうと、初オケとしては比較的弾けているほうだと思いますが、まだまだ曲の良さを引き出すためにやらなければならにことはたくさんあるな、という印象を持ちました。

ギタパーに関して反省事項を挙げていきます。

まず、音の長さについて。これが最も気になりました。この曲のはじける様で、みずみずしくて、でもcon fuocoで3拍子を弾くためには、音量とともに音質・音の長さが重要です。(どの曲でも一緒では、という突っ込みは甘んじて受けます(^^;)
譜面にはなんて書いてあるでしょうか。・・・stacc. moltoの指示や、個別のスタッカートはありますが、曲全体を通してスタッカートが書いてあるわけではありません。だからといって、それ以外の音の長さはすべて同じかというとそうではありません。それぞれ場面に応じた変化が要求されます。

ギターの譜面は比較的音の長さを判断しやすいです。なぜなら、伴奏と旋律というどちらかの役割しか担っていないからです。伴奏では、3拍子のリズムを刻んでいた場合、必然的に1拍目の音が重みを持った音になり、やや長さを保った弾き方をすることになります。そして、2・3拍目は軽く、音が上に跳んでいくように弾きます。「下・上・上」といったイメージですね。この「下・上・上」がすべてだ!というわけではありませんが、意識としては間違っていないと思います。
また、伴奏に3拍子のリズムがあるといえども、「2小節で1くくりになるような伴奏のようなフレーズ」もあります。日本語的には間違いですが、言ってることは概ね的を得ているように思います。2小節で1くくりになっている場合は、2小節かけてスラーをかけるようなイメージで弾くといいでしょう。シンコペーションになったリズムを、強調しつつ伸びを持って輪をかけましょう。声で表現をするとするならば、「タ・ター・ター・タ」ではなく、「タ・タァ~↑・タァ~↑・タ」です。(あれ、どこかでみたような・・)シンコペーションがわかれば、3拍子も活きてきます。対比が大事です。

では、旋律という点から見たとき音の長さはどうするか。この曲のギターによるメロディーに関しては、極力「レガート」に弾きましょう。45~の主題は短く弾いてしまいがちですが、ここは比較的レガートに弾いてしまっていいです。練習が進んでいけば気づいていくとは思いますが、ここをスタッカート気味に弾くと旋律が面白くなくなります。ギターならではといってもいいかもしれません。これには各自で感覚として気がついてもらいたいところです。ギターが主題を弾くとき、ほかのパートはどんな伴奏をしているか。そしてオケ全体ではどのような響きになっているのか。これを考えれば、答えが見えてくるように思います。297~のフレーズについては、自然とレガートになっていくと思います。ここは伸びやかに歌い上げましょう。


あとは、アクセントのついた16分音符の上昇フレーズについて注意をしました。小節数でいうと、96・97小節目あたりのフレーズです。Fコードのアルペジオで弾けてしまうので、音がつぶれがちですが、しっかりと一音一音を粒出させて弾くように指示を出しました。





2.ボヘミア奇想曲について

とりあえず音取りから始めました。音源を聴いてきた人が少なかったですね。曲が長く聴くのにも一苦労ですが、場面を分解してみればそれほど複雑ではありません。むしろ冗長と言っても過言ではないくらい、同じようなフレーズばかりです。なぜラフマニノフは似たようなフレーズを、単旋律で何回も出現させるのか。ややもすれば簡素な表現になってしまいがちです。僕が抱いたイメージは「いぶし銀の音楽家たちによる内情の吐露」といった感じです。深く息を吸い込み、1分も続くような長いフレーズをいろんなパートが代わる代わる弾いていく。まるでひっそりとした山奥の静かな和室で、じーっと風の音だけ聴きながら、そのささいな変化を楽しむかのような感覚さえ覚えます。
だからこそ、それぞれのフレーズを弾き分ける必要があります。ただ、ギターには主題となるフレーズはでてきません。残念。(ラッサンの中で、各パートのソロフレーズから全パートによるうなるようなフレーズを歌い上げる場面への転換機に、場面遷移を予告するかのようなフレーズがあります。そこはギターが弾きます。小節番号は152~155です。)

パーレスでは音取りで終わってしまいました。ボヘミア奇想曲については、明日のパーレスで細かい解説をしていきたいと思います。

2009年2月11日水曜日

第1回パーレス ~今年度の目標~

2月10日(火)

今日は2009年度ギターパート初パーレスでした。


<今日の内容>


  1. 今年度の目標


    • 初見演奏


  2. 基礎練習における上達に関して

  3. 春定演の曲目について


    • メリア

    • スペイン





1.今年度の目標

まず、全員に意識してもらいたいこととして、今年度での目標を掲げました。これははっきりと「初見演奏」ができることだと述べました。ここでいう初見演奏とは、「ある程度、止まらずに、曲の最期までなんとか弾ききれる」ということです。初見演奏ができることによるメリットは、新しい曲を短い期間で習熟することができ、それにより多くの曲に触れられることだと思います。KMCでは年4回の演奏会をこなさなければ鳴らないので、演奏会の曲をこなすだけでCapacityを超えていては、個々人の継続的な上達にマイナス影響を及ぼします。また、マクロ的(すなわちオケ全体)のメリットとして、完成度を早期から上げることができるという面もあります。まとめると、

初見演奏ができれば、
・短い時間で弾けるようになり、たくさんの曲に触れられる。それにより、音楽を楽しむ余裕が増える。
・時間の余裕が確保でき、将来的に各自の技術向上が望める。
・団体全体としても、早期に完成度を高めることが出来る。(音とりパーレス・オケがなくなる!)

ということになります。



では、初見演奏を行なうにはどうすればいいか。僕はみんなに、以下の事項を示しました。

・楽譜を正確に読む(リズム・音程・アーティキュレーション記号etc.)
・速さを保つ(指定された速度を保って、弾きつづけることができる)
・ギターの指板上での押さえ方がわかる(音符との一対多の対応)
・技術的な余裕がある(スピードについていける俊敏性)

これらを抑えれば、初見演奏を行なうことができます。「それができれば苦労しない!」って声が聞こえてきそうですね。「できる人がいるんだから、できないはずはない!」って反論することもできますが、それではただのおしゃべりに過ぎないので、ここはもう少し突っ込んで説明をしました。



クラシックギターにおける初見演奏のためのヒントは、以下の通りです。

・指板上の音を把握しましょう(まずは、ハ長調の音から)
・コードのパターンをある程度覚えましょう(マンドリン合奏では、比較的押さえやすい和音が多いです)
・楽譜を読んで、頭の中でイメージする練習をしましょう(普段から声にだして読んでみる!)

ということです。上の2つの内容については、次回以降の練習に譲るとして、今回の練習では「楽譜を読んで頭の中でイメージする練習」を行ないました。これについては、3.で説明します。


2.

基礎練習で挙げた注意事項を確認しておきます。なぜ今さら基礎練習の注意事項を確認するのか。それは、全員が非常にもったいない基礎練習をしているからです。注意事項を意識しなければ、基礎練習の効果は薄れます。スケールにしても、アルペジオにしても、技巧は違えど注意することに相違ありません。


以下に注意事項をまとめました。(練習で言ってないものも含みます。)

・音量(ダイナミクス)のコントロール
・消音
・左手のフォームの安定
・右手のフォームの安定
・脱力
・左手のポジション移動
・右手のタッチの変化
・アポヤンド、アルアイレの使い分け
・音の表情のコントロール
・音の長短
・スピードコントロール

それぞれについての詳しい説明は、実際の練習で行なっていきます。

今日説明を行なったのは、主に脱力(特に左手)と右手のフォームの安定に関してです。練習に出なかった人は残念ながら聞く機会を逃してしまいましたね。。。。というのも意地悪なので、概略だけ言っておきます。

・脱力について
今回は左手のみに焦点を絞って説明しました。スケール練習のとき、左手が指板から離れがちな人がたくさんいます。これを是正するために、脱力による解決を示しました。最小限の力によって弦を押さえることにより、左手が指板から離れることを防ぐことができます。コツについては、、練習で。

・右手のフォームの安定
これについては、アポヤンド・アルアイレと関係があるという旨を述べました。簡単に言うと、「アポヤンドもアルアイレも同じフォームで弾けなければ、あなたのフォームは適切ではありません!」っていうことです。これは、単音においてはもちろんのこと、アルペジオのp(親指)やa(薬指)についても同様です。さっそく試してみてください。そして、フォームをもう一度見直してみてください。


なお、この中には相互に影響を及ぼすものがいくつかありますので、その関係を理解して練習しなければなりません。そして、重要なことをもう一点。

絶対に、これらのメニューを全て同時に練習しようとするのはやめてください。


できていないことを同時にやろうとすると、よほど慣れている人でいない限り、感覚に混乱が生じます。一つの基礎練習をやるときには、これらの中から1,2個取り上げればOKです。次の基礎練習のときに、また違うメニューを取り上げればいいだけのことです。最終的に全てがある程度のレベルに達することを目標にしていきましょう。


3.春定演の曲目について

前回のエントリーにも書いたので、それぞれの曲目については把握していただいているかと思います。ここでは、ギターパートの音に重点をおいて説明しました。この日は、メリアとスペインの2曲。

・メリア
メリアについては、弾きにくい和声があるという注意点を一つ。それと、全体的に音数が少ないという話をしました。音数が少ないと、一つ一つの音に対する表現の比重が重くなります。つまり、ただ勢いで弾いてしまえば、あっさりと曲が終わって、ギターパートは単調な表現しかしていないことになってしまいます。これには留意しておいてください。

・スペイン
まず、拍感をつかむことが大事だという話をしました。そして、僕が拍を叩き、各自声をだして音符を読んでもらいました。これは前述の「楽譜を頭の中でイメージする練習」に他なりません。目の前にある楽譜を声に出せないと、弾くことはできない。つまり、まずは頭の中で理解して、それから弾くという順序が大切なのです。楽譜を声に出すのが難しい人は、まずリズムだけを掴むこと。3拍子(フレーズ的には6拍子)を感じること。まずそこから始めましょう。
また、他のパートの音を聴くことが重要であるという旨も伝えました。これについては合奏が近くなってきたら再び伝えます。




今日の練習はそんなところです。
初回ということで、ボリュームたっぷりでした。
今後も再確認を重ねていくつもりです。

次回練習は2月12日(木)のパーレスです。
ギタパーのみんな、お疲れ様でした。