2009年3月5日木曜日

第5回パーレス~譜面改訂~

更新が遅れました。第5回パーレスの内容を更新します。


第5回パーレス


  1. メリアの平原にて


    • 原典版での奏法

    • 運指指定について


  2. 狂詩曲スペイン


    • 音の長さに関して(旋律か、伴奏か)


  3. ボヘミア奇想曲


    • 場面ごとの弾き分け(展開を意識する)





1.メリアの平原にて

まず、先日もお伝えしたとおり、原典版に譜面が改訂されました。これに伴って、みなさんに配る譜面には僕が指定した奏法及び運指が指定されています。詳細は原典版の譜面を見てください。

奏法、特にストローク又はつまみの判断については、かなり考慮を重ねたつもりです。本番での100人編成の音量バランスを考えると、なるべく大きな音が欲しいというのが正直なところですが、オケの音色として欲しいのは「つまみ」の音色だったりします。ストロークは瞬間的な音量が得られ、鋭いアタック音が得られることが特徴です。なので、パーカッションなどによってオケ全体に音圧が加わっているところには、ストロークを用いるようにしています。逆に、つまみについては、ギター特有の伸びやかな音色を聴かせたいところに対応させてあります。ある程度納得できる形で記譜できたので、後は指定された奏法を元に演奏してもらいたいと思います。


また、運指に関しては、2通りの意味があります。

・音質及び音色を加味した運指
・弾きづらい音形について、極力弾きやすい運指を示した、アドバイス的なもの

楽譜を見ればその意図がわかると思います。単純なところでいえば、スタッカートについては極力開放弦を使わないような運指をとっています(もちろん、あらゆる曲の全てのスタッカートに開放弦を用いてはならない!ということではありません)。また、低フレットよりも、7フレット辺りのまろやかな情緒的な音を意識して指定した運指も存在します。なるべくこれらの運指の通り弾いてもらいたいと思います。


2.狂詩曲スペイン

スペインに関しては、合宿の復習を続けつつ、曲を色づけするためのいくつかの要素について説明していきました。特に音の長さについては頻繁に注意を出したのでまとめておきます。

まず、7小節目からの音形。スタッカートは付いていません。しかし、これをレガートに弾くのは絶対にやめてください。重くなります。そんなのスペインじゃありません。きっと聴きにきたお客さんは、この小節一つとってもがっかりしてしまいます。それくらい、音の長さ、そして重さに気を使って欲しいです。

「旋律か伴奏か」という問いを冒頭に書きました。どちらにも判別できず、双方の要因を含んでいるような場合もあるという話は以前にもしました。やはりまだ、ギタパー全体ではそれを自然と感じるには至っていないようです。

では、冒頭部は音を短めにするとして、他の部分はというと、比較的一緒です。要するにほとんど短め軽めの発想でオッケーです。

ただし、旋律の部分では異なります。297~のフレーズは大きなスラーとともに表情をつけて、伸びやかに歌うように指示を出しました(以前にも出しましたね)。少しもたってしまうくらい(遅くなっちゃだめだけど)、おおらかに歌うようにしてください。ギターはこれくらい大げさにやらないと、うまくいきません。慣れが必要です。次第に自然なスラー感が出てくるはずです。

旋律のようにみえて、レガートに弾かないところもあります。「L」の415~のフレーズなどです。ひっかけ問題のようですが、ここはわりと歯切れよくノンレガートで弾きましょう。金管楽器になったつもりで、音の出る瞬間のスピードを上げてください。ショットを速く!です。客席の一番奥まで飛ばしましょう。ギタパー的山場です。




3.ボヘミア奇想曲

部分的に練習を行ないました。これは場面転換となる特徴的な部分をみんなに意識してもらいたかったからです。

まず⑨の部分。ドラの信号のあと、ギターが応答する場面です。管楽器から引き継がれてきたソロのフレーズが、ギターによって模倣されます。2回の模倣を経た後、Andante molto Sostenutoへと展開していきます。オケ全体が当該フレーズを模倣します。そのフレーズが元となって、度々繰り返しをしつつ、緊迫感が増していきます。
要するに、場面の転換部、というわけです。

ここは「大人っぽく弾いて」という指示を出しました。ちょっと渋く、テヌートをしつこい感じでべったり弾いてしまって構いません。息をふかーく吸い込み、そしてふぁーっと吐き出す感じで。ギタパーの呼吸を見せましょう。

221~のpiu vivoは、開始したフリスカ部分の期待感を煽るような元気さが欲しいです。でも、結構早くて押さえづらい譜形なので、頑張って練習しましょう。

277~のpiu vivoは和音をストロークしましょう。「ザンッ!」っと衝撃波(衝撃面というイメージのほうが近いですね)を出す感じです。勢いつけていきましょう。走っちゃだめですけどね。

「15」~のドリンとの掛け合いは、ちょっとふざけた感じに弾きましょう。sul ponticelloで弾くことも考えましたが、とりあえず普通に弾いてください。無邪気に2拍子とかはさんじゃう感じが遊びっぽいですね。ただこの息抜きが無ければ、この曲全体で体力がもちません。この曲を弾くときに大事なのは、「奇想曲」っぽさを出すことだと思います。ドンチャンやって終わりじゃだめですし、ラッサンの静けさで終わっても面白くありません。よくわからないけど、色んなものがごっちゃ混ぜになってる感じが必要なんです。だからこそ、この「15」は重要です。

「19」~の裏拍のフレーズ。これは出すしかありません。譜面上ではmf指定ですが、オケ全体でmfで聴こえればいい訳です。ということは、ギタパーが、ギタパー的mfで出してはいけません。(いつもの)5割増しで弾いてください。

Allegro Vivaceからはストロークにする予定です。ちょっと押さえがややこしくなるので、また改めて指示を出すことにしました。というわけで、次回練習で伝えます。


以上です!あと8時間後にはパーレスです(^^;
まぁ、間に合ったのでよしとします。今日のパーレスはとうとう英雄葬送曲に入ります。

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