2009年3月29日日曜日

第9回パーレス~セーハと脱力~

更新が滞ってしまいました。これから3回分の練習記録をまとめて書きます・・・(^^;

さて、第9回パーレスは3月26日に行なわれました。ほとんど曲練習は行なわなかったので、技術面で伝えたことを要旨して記しておきます。




  1. 脱力について


    • セーハをスムーズに行なうために

    • 速いパッセージを弾くときに


  2. 脱力とフォームとの関連性について




1.脱力について

僕は以前から脱力の重要性について言及してきました。今回はその有用性と、具体的な脱力の仕方についてまとめていきます。

・セーハ
狂詩曲スペインには抑えの難しい和音が出てきます。1セーハのEbです。タブ譜的に言うと、








です。これが苦手な人が多いようなので、効率的なセーハの方法について記しておきます。

まず、セーハってどの段階から問題なのでしょう。おそらく、ギターを始めた頃のFコードのセーハが印象に残っている人が多いのではないでしょうか。セーハが出来ないと、弾き語りもののアコースティックギターなどは使い物になりませんよね。俗に言う、「第1関門」というやつです。この段階のセーハって、力で抑え込もうとする人が多い。ぐっと力いっぱい左手を握って、何とかセーハした弦の音が出るといった感じです。でも、僕たちが問題とするセーハはその段階ではありません。よりスムーズな運指をする上で、セーハをどのように取り入れればいいか、という観点からセーハの方法を考えていきます。

セーハをするとき、「力いっぱい握る」というのは初期段階です。ある程度慣れてくれば、それほど力を入れなくてもセーハの音が鳴るようになっていると思います。なぜ、力を入れなくてもセーハがなるのでしょうか。

力を抜く、つまり脱力すると、腕がだら~んとなります。(完全に脱力すると、指板から手が落ちてしまいます。それは極端過ぎます。)ちょうど、落ちそうな手が指板にぶら下がっている感覚です。そこで、自分の腕の重さを感じることができると思います。重いですよね?ほうっておくと下に落ちていってしまいそうですよね。実は、その「腕の重み」がセーハにとって重要な要素です。

腕の重さを利用して、弦を押さえるのです。そのために、指板は垂直よりも少し上に傾ける必要があります。「正しいフォームでギターを構えるとき、指板は若干上を向いている。」といわれたことのある人もいるかと思います。裏を返せば、腕の重さを利用するために、若干指板を傾けて構える必要があるのです。

さて、腕の重みを使って押さえる時は、脱力をしなければならないと書きました。タイトルの通り、今僕が述べているのは「スムーズなセーハ」の仕方です。なぜ脱力をするとスムーズなセーハが出来るといえるのか。「次の音はセーハだ!」と思ったとき、左手はセーハすべきフレットを目指して移動することになります。移動時には力を抜いておいて、移動中にセーハをする形を作っておきます。フレットに触れる瞬間も指に力を入れるのではなく、腕の重さで押さえる。すると、セーハの形はすでにできているので、添えるだけでセーハができるのです。また、セーハがたくさんでてくるような調性でも、左手の疲労が最小限に抑えられます。いいこと尽くしです。


・速いパッセージを弾くときに

スピードのあるパッセージを弾くときにも、脱力は有効です。この場合、左手・右手の2側面から脱力について説明する必要がありますね。
まずは、セーハとの関連から、左手の脱力について再びまとめます。

速いパッセージだと、左手がついていかない!という人は多いと思います。4分音符=100に16分のCメジャースケール(ドレミファソラシドレミファ・・・)を入れるのも厳しいという人もいるのではないでしょうか。おそらく、その原因として左手の脱力が挙げられると思います。

左手に余計な力が入っていると、妙に左手がバタバタとした運指になってしまいます。どうでしょうか、自分の左手の各指はバタバタしていませんか?もう少し具体的に言うと、ある指が押さえている時に、他の指が指板から遠く離れてしまっていないか、ということです。こうなると、次に押さえるべき指が指板から離れてしまっているので、次の音の準備が遅れてしまいます。

なぜ余計な力が入っていると他の指が指板から離れてしまうのか。これを理解するために、簡単な実験をします。目の前に机、もしくはそれに準ずる台を用意してください。その台の上に左手の手のひらを乗せて、左手の人差し指でぐっ!と台を押してやります。するとどうでしょう。左手の他の指は、台から離れますよね?力を入れれば入れるほど、他の指は離れていきます。これと同じことがギターの指板上でも起こっているのです。結果的に、速いパッセージに対応できなくなってしまいます。

つまり、左手の指がバタバタしてスムーズな運指ができていない、という人は脱力することを意識してみてください。




右手の脱力は長くなりそうなのでまた後日(^^;




2.脱力とフォームの関連性

さて、脱力について大まかに説明をしました。指板の向きとの関連でフォームの話も少ししました。では、フォームと脱力にはどんな関連性があるのか。

一般的に、力の入ったフォームは好ましくない、といわれています。最低限、ギターを弾くためだけの筋肉を動かすように意識すべきなのです。そして、左手だけに限らず全身のあらゆる筋肉について、極力無駄な力をいれないようにすること。これがまず、理想的なフォームへの第一歩だと思います。

フォームがよくなることに関するメリットは計り知れません。根拠付けて説明することは避けますが、音色のコントロール、拍感のコントロール、速いパッセージへの対応、自然な呼吸などなど、よいフォームになれば自分のつくることのできる演奏の幅が広がり、より色々な表現ができるようになります。最近のパーレスでは頻繁に個々のフォームについて見直すことを行なっています。もし自分のフォームについてよくない部分があると思ったら、まずは相談してくださいね。

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